【ユニー】第2弾:標準技術の採用で取引先との連携を強化し、競争力を強化

2009.2.01

ユニー株式会社
執行役員 業務本部 システム物流部部長

角田吉隆 氏

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 経済産業省の「次世代EDI共同実証プロジェクト」に参画、流通BMS(流通ビジネスメッセージ標準)の導入をいち早く進めてきたユニーの執行役員で業務本部 システム物流部 部長 角田吉隆氏に聞く第二弾。
 2001年よりMD(マーチャンダイジング)改革をスタートし、業界標準技術の採用にこだわり新システム構築を進めてきた角田氏は、その先の戦術として流通BMSを選択。その背景と現状、どのような効率化、合理化へと進んだのか、他社との差別化など、2009年度に導入が本格化しようとしている流通BMSの実情を聞いた。

標準技術の採用にこだわったシステム構築

 日々、厳しい競争を繰り広げている小売業界。ユニーは、かつてメインフレームで基幹システムを構築していたが、高品質・低価格な商品をタイムリーに提供していくことが求められる中で、次第に顧客へのサービス向上や業務効率化やSCM改革にシステムが対応できなくなってきた。そこで、2001年よりMD(マーチャンダイジング)改革に着手した。2005年8月にカットオーバーした第三次MDシステムでは、すでに「ebXML」などの次世代標準のプロトコルを採用して、低温度帯のチルド食品向け物流センターを運用するなど、取引先企業との連携強化やオペレーションの効率化を実現してきた。

 

 「当社の成長には取引先との協業が不可欠です。そこで、業界標準技術の採用にこだわってシステム構築を進めてきました。そうすればユニーのネットワークに取引先が容易に参加できますし、当社と取引先の双方に効率化のメリットが生まれます。これにより、お客さまに最適な商品・サービスの提供が可能となり、同時に、取引先との連携強化も図る『協業型MD』の実現を目指しました」と角田氏は語る。

 

日用雑貨品の40%、一般食品の30%、菓子の70%が流通BMSで稼動

 こうした業界標準技術の採用による業務効率化の一貫として、ユニーでは2006年12月に経済産業省の「次世代EDI共同実証プロジェクト」に参画、流通BMSの導入をいち早く進めた。共同実証では、卸4社と共に、返品データを除くメッセージの交換を行っている。

 

 「現在は8社との間で流通BMSによるデータ交換をおこなっており、日用雑貨品の40%、一般食品の30%、菓子の70%がすでに流通BMSで稼動しています。他の取引先の準備ができ次第、すぐにでも流通BMSでデータ交換できる社内体制は整っていますが、当社では多業態の小売を展開していることもあり、現在はあえてそこで留めています。もう間もなく、生鮮業界、アパレル、ホームセンター、チェーンドラッグストア業界などとの取引に必要なメッセージの検討確定する予定なので、そこに合わせて本格的に拡大を図る計画です」と角田氏は展望を語る。

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