【西鉄ストア】 新物流センターのかどうと新物流システムの構築で物流業務を一気に効率化 Page2

2008.12.01

記事概要イメージ画像

 株式会社西鉄ストアは、福岡県で鉄道事業を展開している西日本鉄道株式会社の100%出資によるスーパーマーケットだ。現在、福岡県に38店舗、佐賀県に1店舗の計39店舗を展開するほか、衣料品専門店、ホームセンター、西日本鉄道駅での売店なども運営している。

導入効果

商品代金未収のトラブル件数がゼロに
 流通BMS導入前は、商品代金の支払いに対する問合わせが毎月平均で100件あった。主な原因は、EOS伝票への納品データ入力忘れや数量訂正ミス、手書き伝票・OCR伝票における単価違い、計算違い、伝票区分違いなどだ。その結果、振込から数日後には代金未収の調査に追われ、“余計な作業”に忙殺されることになる。
 「流通BMSの非EOSメッセージの利用で、紙の伝票を原則として廃止した。その結果、未収の問合わせが徐々に減り、2008年9月には0件を達成。以後、3カ月連続で0件を継続している(2008年12月現在)」(高橋氏)。


通信の高速化で発注時間に余裕が生まれた
 インターネットによる通信に切り替わったことで、従来30分以上かかっていたデータの送受信時間はわずか数分に短縮。店舗の発注締め時間を後ろにずらすことができた。「BMS導入前は、午前10時の開店から1時間後の11時が発注の締め時間だったため、商品の売れ行きも把握できないままバタバタと発注入力を行う状況だった。導入後の発注入力時間は、従来より1時間遅い12時。品出し作業の片付けが済んでから、余裕を持って発注ができるようになった結果、入力の遅れや発注時のミスがなくなり、発注精度も向上している」(高橋氏)と、効果を実感している様子だ。


伝票枚数は68%減を達成
 導入前の2007年9月に38万枚あった紙の伝票は、導入後の2008年9月には12万枚に減り、68%の伝票枚数減が実現した。同時に、支払明細印刷と発送にかかる作業時間も4分の1に短縮されている。返品についても返品データを流通BMSによって交換することで、返品伝票が廃止できたという。

 

今後の課題と展望

請求・支払の取引先拡大が目標
 現在、流通BMSの請求・支払データ交換に対応している取引先は、全102社中7社に過ぎない(2008年10月現在)。「すべての取引先に対応するべく、流通BMSの啓蒙と普及に力を入れていきたい」(高橋氏)。


使いやすい業務パッケージの登場に期待
 西鉄ストアでは、流通BMSに準拠した業務パッケージを数多く利用しているが、今後流通BMSを広く普及させるためには、更なる改良が必要であると考えている。「コスト、品質、サービス等を工夫した、敷居が低く利用しやすいパッケージの登場を期待している。そして、より多くの小売企業が流通BMSの導入にいち早く踏み切ることを願いたい」と高橋氏は期待を寄せている。