流通BMSを導入する前に、流通BMSの基本を理解することが大切です。
JCA手順による従来のEDIと比較しながら流通BMSの特長を理解しましょう。
JCA手順によるEDIが登場したのは1980年のことです。今から28年も前に導入されたJCA手順に限界が見えて来たのが流通BMS誕生の直接的なきっかけといってよいでしょう。
JCA手順は、インフラに電話回線を使っています。通信速度は2400bps/9600bpsと、ブロードバンド環境が整備された現在ではあまりにも遅すぎます。大量のデータをやり取りする卸・メーカーや小売店では、発注だけで1時間、2時間かかることもありました。
また、画像情報が送れない、漢字が送れないなど使い勝手の悪さも目立ちます。通信には専用モデムが必要で、通信ボードやモデム等のハードウェアコストがかかります。また、モデムが壊れても代替機の入手が困難で保守コストが高くつくのがネックです。データ長は256Bに固定されており、新たな項目を追加したくても拡張ができません。
JCA手順によるEDIのデメリットを解消する手段としてWebEDIが誕生しました。通信インフラにインターネットを採用することで通信スピードの向上は実現したものの、手動操作によるファイル転送が求められ、EDI本来の目的である自動処理ができなくなってしまいました。結果として余計な手間やタイムラグが発生し、業務の非効率化を招くことになったのです。また、各社で個別の画面ができるなど、かえって現場を混乱させる事態を引き起こしました。
結果として、従来型のEOS(発注のみ)や EDI(発注、出荷案内、受領)に加えてWebEDIが混在する状況となり、多くの取引先を抱える小売店や卸・メーカーは運用面の複雑化に頭を悩ませることになります。

平成19年度 経済産業省委託事業 流通システム標準化事業
流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)導入ガイドライン(概要編)より作成
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