流通BMSとは従来型のEDIに代わる新しいEDIの仕様です。通信基盤にインターネットを使っていること、メッセージフォーマットを標準化して統一ルールで運用していることの2点が大きな特長です。 流通BMSにより、取引業務のスピード化が実現し、業務の正確性向上やコスト削減などにつながります。2007年4月にスーパー業界を対象とする流通BMSの基本形が公開され、実導入が進んでいます。2008年度中には百貨店業界、チェーンドラッグストア業界向けの仕様が公開され、こちらも順次導入が進む予定です。BMSとはBusiness Message Standardsの略で「ビジネスメッセージ標準」を意味しています。
前 経済産業省 商務情報政策局 商務流通グループ
流通・物流政策室 係長/下垣 広輝氏
いよいよ本格的な普及段階を迎えようとしている流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)。昨年度まで3年間、経済産業省のもとで進んできた流通システム標準化事業の成果は、流通システム標準普及推進協議会へと引き継がれている。
そこで今回は、流通システム標準化事業をリードしてきた経済産業省を取材した。流通・物流政策室 係長の下垣広輝氏に、流通BMSの現状と今後の普及に向けた課題、そして流通BMSの普及促進のための、経済産業省の支援や取り組み等について聞いた。
流通BMSさらなる普及への課題と流通システム標準普及推進協議会の取り組み
流通システム標準普及推進協議会/稲垣登志男氏
2006年度の共同実証をスタートによって、流通BMSはスーパー、チェーンストア業界など、小売業を中心に導入例も確実に増加しています。
今回は、流通システム標準普及推進協議会運営委員会委員長の稲垣登志男氏に、流通BMS導入の状況とさらなる普及に向けた課題、実際に菱食で流通BMS構築を主導された経験から、システム構築における留意点、そして協議会の取り組みについて聞いた。
ユニー株式会社/角田吉隆氏
株式会社 成城石井/大久保恒夫氏

大手小売業を中心に普及が進む流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)だが、さらなる普及拡大のためにカギを握るのが中小企業の存在。ITの知識や技術といった情報リテラシーをはじめ、かけられるコストに大きな差がある中小企業に対してどのように浸透させていくかという課題が残る。
そこで今回は、北海道を拠点に流通VAN、EDI(電子データ交換)などの事業を幅広く提供するHBAの執行役員・神川正夫氏に、インテックと協力して展開している中小企業に向けた流通BMS対応サービスの取り組みについて聞いた。

2009年10月の流通BMS基本形V1.3のリリースによって基本形と生鮮メッセージが統一され、標準化の動きが一本化された。これによりメッセージの利便性が向上し、今後の流通BMSの本格的な普及が期待されている。こうした中で注目されるのが、流通関連企業の流通BMS導入をサポートするSIベンダーの存在だ。必要性は分かっているが、実際の導入となると戸惑ってしまうという声も中堅・中小規模企業を中心に少なくない。
そこで今回は、国内屈指のEDIサービスを提供する日立情報システムズを取材、同社が提供する流通BMSソリューション「REDISuite(レディスイート)」の特長と共に、中堅・中小規模企業が流通BMS導入を成功させるために留意すべき点や、SIベンダー選びのポイントなどを聞いた。
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